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エレべーターの部品供給停止ってなに? | エレベーターラボ

エレべーターの
部品供給停止ってなに?

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この記事を読んで分かること

  • エレベーターの部品供給停止(部品製造停止)の理由
  • エレベーターをリニューアルしないとどうなるのか
  • 部品供給停止のお知らせが来たときの対処方法

ある日突然、エレベーターの部品供給停止のお知らせが来た!といった経験をされたことはありませんか?
この記事を見ている人は、おそらく部品供給停止のお知らせに困惑しているかと思います。
この記事では、エレベーターの部品供給が停止される理由やお知らせが来たらどのように対応すれば良いのかをお伝えしていきましょう。

部品供給が停止される理由

そもそも、なぜ部品供給が停止になるのでしょうか?
ここでは、エレベーターの部品が供給停止になってしまう理由について解説しています。

部品を製造するための素材が確保できない

エレベーターの部品は、軽量化や技術力の向上、省エネ対策に伴い日々進化しています。
しかし、20年以上前に作られたエレベーターの部品は、基盤などの問題から同じ素材を使用しなければなりません。
その部品を製造するための、素材が確保できないために部品供給が出来ないといった理由から、メーカー側は供給停止に踏み切るケースが多いのです。(軽量化や技術的に非効率な部品へのニーズが近年で著しく下がっていることも要因の一つです)

製造設備の維持や技術者の確保ができない

古いエレベーターの部品は、需要の減少に伴い製造設備の規模も徐々に縮小していきます。
メーカーがエレベーターの部品を20年~、30年~と作り続けることは、困難です。
また、対象のエレベーターの減少とともに修理できる技術者も当然、減少していきます。
そうなると、これまで通り部品を安定して供給することが難しくなるため、供給停止にする場合もあります。

安全基準遵守の限界

近年、建築基準法施行令が改正され、エレベーターの安全性向上や防災対策への意識が高まりつつあります。
20年以上も前に設置されたエレベーターは、現在の安全基準を満たしていないものが多く、メーカーの判断で製造を中止します。
エレベーターの製造が中止になれば、当然その部品も製造しなくなるケースがほとんどです。

リニューアルしないとどうなる?

エレベーターの部品供給停止のお知らせが来ても「動いているから大丈夫、問題はない」とそのまま利用していると、故障が起こった際に修理できない可能性がでてきます。
「製造が中止になっても在庫があるんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、エレベーターの部品の数は30,000〜70,000点です。
この膨大な部品の中から、運良く修理が必要な部品の在庫があるとは限りません。
もしも修理せずにエレベーターを使い続けた場合、エレベーター内での閉じ込めや重大な事故が発生する可能性があります。
リニューアルを先延ばしにしているエレベーターは、常に補償や控訴のリスクと隣り合わせになっているのです。

部品供給停止のお知らせが来たらどうすれば良いの?

部品供給停止のお知らせが来たら速やかに、メンテナンス会社に相談しましょう。
エレベーターのリニューアルは、依頼してからすぐに工事に取り掛かれるわけではありません。
特に近年では、半導体不足の影響などから工事にすぐに取りかかれない事案も発生しています。
部品供給停止のお知らせが来たら、早めにメンテナンス会社と相談しリニューアルを検討しましょう。
エレベーターのリニューアルには様々な種類があり、一部分だけ改修するリーズナブルなものもあります。

まとめ

ここまで、エレベーターの部品供給停止についてお伝えしてきました。

  • エレベーターの部品を20年以上作り続けることは困難
  • リニューアルをしないとエレベーターの修理ができない
  • メンテナンス会社にリニューアルの相談・見積もり依頼を検討する

エレベーターは、いつまでも使い続けられる設備ではありません。
部品供給停止が告知されたら早めに、リニューアルを検討することをおすすめします。

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