
エレべーターの
日常の点検
(管理の方法)
- 保守点検
- 豆知識
- 保守・点検
- 部品
この記事を読んで分かること
- 所有者(管理者)が日々行える日常点検について
- 日常点検の具体的な内容
エレベーターは、メンテナンス会社以外にも所有者による日常の点検も大切です。
しかし、どのように日常の点検を行えばいいのか分からない人も多いと思います。
この記事では、日常的にできるエレベーターの点検と管理の方法をご紹介していきましょう。
日常点検で出来るエレベーターの安全管理
エレベーターの点検やメンテナンスは、基本的に専門的なメンテナンス会社に依頼するのが一般的です。
しかし、エレベーターの管理者や所有者も日常的に点検を行うことで、エレベーターの異常にいち早く気づくことができますので、1日1回最低階から最上階を往復し日常点検を行ってみてください。
では、次に日常点検の項目について解説していきましょう。
日常点検の方法
エレベーターの日常点検は、以下の項目を確認しながら行ってください。
- 運転状態
- 操作盤
- しきい
- ドア
- 天井灯・換気扇
それでは、詳しい点検の内容をみていきましょう。
運転状態
まずは、実際にエレベーターに乗車して乗り心地を確認しましょう。
各階でのエレベーターの動きに振動や異常音がないか確認してください。
また、カゴと乗り場の床面が段差にならず、水平であることを確認します。
操作盤
各階の操作盤を全て押し、正常に停止するか確認します。
扉の開閉ボタンも問題なく動作するかを確認しましょう。
また、ボタンの破損や欠損、汚れなどで表示が見えにくくなっていないかを点検してください。
しきい
エレベーターのしきいは、ゴミや汚れが溜まりやすい箇所です。
日常的にゴミや汚れを取り除き清潔に保ちましょう。
また、エレベーターのしきいには思いがけず、鍵やカードなどを落としてしまうことがあります。
エレベーターのしきいは日常的にゴミや汚れ、異物が挟まっていないか確認しましょう。
ドア
エレベーターのドアがスムーズに開閉できるかを確認します。
また、ドアが閉まりかけた時に扉に触れ「機械式ドアセフティ」が正常に作動するか確認し
てください。
※機械式ドアセフティとは、人や物がエレベーターの扉に挟まる事故を防ぐために設置している安全装置のことです。
天井灯・換気扇
エレベーター内の天井灯のちらつきや、一部分のあかりが切れていないかを確認します。
(点灯直後は、暗く感じますが徐々に明るくなります。)
換気扇は、ファンに振動や異常音がないか確認してください。
また、汚れが溜まっていないかや正常に作動しているかを確認します。
インターホン
エレベーターの緊急時に、使用するインターホンが正常につながるか確認します。
2人1組で通話テストを行い、スムーズに会話できるかを検証してください。
(インターホン等は機器取扱いに自信のない方は日常点検で行う必要はありません)
注意喚起ステッカー
エレベーター内には、管理者が独自に貼付している利用者に注意を促す注意喚起ステッカー等が貼られています。
例えば「ドアに注意」「駆け込み禁止」「荷台・台車のドアぶつけ注意」「ペットのリードに注意」などのステッカーです。
それらのステッカーに、汚れや傷、破損がないか確認しましょう。
まとめ
ここまで、エレベーターの管理者や所有者が日常的にできる点検方法を解説してきました。
エレベーターのメンテナンスは、業者に依頼することも大切ですが、日常的な点検が重大な事故を防ぐこともあります。
利用者に安全に利用してもらうためにも管理者自らが点検をして、エレベーターを保守管理していきましょう。