エレべーターの
リニューアル・改修工事の
タイミングって?
- リニューアル工事
- 豆知識
- 費用・料金
- 部品
この記事を読んで分かること
- リニューアルや改修工事の適切なタイミングについて
- メーカーによる部品供給停止(部品製造停止)とは
- エレベーターのリニューアル工事の費用(目安)について
目次
エレベーターのリニューアル工事を検討しているものの、タイミングが分からず工事に踏み切れない方は多いでしょう。
この記事では、エレベーターのリニューアル・改修工事のタイミングについて解説しています。
エレベーターのリニューアル・改修工事のタイミング
エレベーターのリニューアル・改修工事を実施するタイミングは、概ね以下の4つのケースがほとんどです。
- 計画耐用年数を超えた時
- 経年劣化によるエレベーターの故障・不良
- 部品製造停止(部品供給停止)
- 最新の安全基準・省エネ対策
それでは、一つずつ解説していきましょう。
計画耐用年数を超えた時
エレベーターには、計画耐用年数と呼ばれる物理的な寿命の基準があります。
計画耐用年数は、BELCA(公益社団法人 ロングライフビル推進協会)のLCC(ライフサイクルコスト)評価指針で定められています。
評価指針によると、エレベーターの計画耐用年数は25年です。
25年以上使用しているエレベーターは、リニューアルを検討する一つのタイミングだといえるでしょう。
経年劣化によるエレベーターの故障・不良
計画耐用年数を超えていないエレベーターでも、使用頻度が高ければ経年劣化はどんどん進みます。(24時間365日不特定多数(大人数が利用)の利用者がいる商業施設など)
経年劣化が進むと、エレベーターの故障や動作不良が頻発します。
定期的な保守メンテナンスを行っていても故障や動作不良が頻発する場合は、早めにリニューアル工事を検討するようにしましょう。
部品製造停止
メーカーによる部品製造停止も、リニューアル工事のきっかけになります。
エレベーターのメーカーは、製品の生産中止に伴い部品の生産も停止するケースがほとんどです。
これは機種やメーカーにより違いはありますが、20年以上経過するとメーカーが部品供給停止(製造中止)を発表します。
部品の在庫があれば問題ありませんが、在庫がない場合は修理に必要な部品がどんどん手に入らなくなります。
最新の安全基準・省エネ
エレベーターは、法律の改定とともに安全基準も年々見直されて厳しくなっています。
例えば、戸開走行保護装置や災害時の制御装置などの安全装置に関する規定などです。(2009年以降の新設エレベータ-には設置義務のある装置があります。それ以前のエレベーターは検査で“既存不適格”とはなりますが交換、設置の義務は発生しません)
また、近年のエレベーターは省エネ効果をうたっているため、思い切ってリニューアルに踏み切るケースもあります。
エレベーターのリニューアル費用について
エレベーターをリニューアルするとなると、気になるのはその費用ですよね。
エレベーター1基あたりのリニューアル費用は、フルリニューアルで2,000万円程度、制御リニューアルで600~1,000万円です。
エレベーターの大きさや機種にもよりますが、予算感としては上記のような金額が多いでしょう。
実際の工事内容と相場としては、時期は25年前後で制御リニューアルのケースが多く、費用は600-1000万円程度で行われています。
まとめ
ここまで、エレべーターのリニューアル・改修工事のタイミングについてお伝えしてきました。
エレベーターのリニューアルを決断するタイミングは、最終的に管理者・所有者に委ねられます。
この記事を参考に、エレベーターの適切なリニューアルのタイミングを知っておきましょう。